日本医師会災害医療チーム(JMAT)派遣の報告1
報告
小県医師会JMATの第4班として私 松沢(医師)、小田中(薬剤師)、塩入(看護師)、安藤(理学療法士)の4名で4月12日から17日まで大槌高校の避難所へ行ってきました。
現地までは高速道路でも凹凸はありましたが、開通しており問題はありませんでした。また、被災地の釜石、大槌でも渋滞はあったものの、行く時には通れなかった道が帰る日には開通するなど改善途上にありました。釜石では通常にガソリンスタンドがオープンし、電気、水道、トイレも復旧しており、生活面で困る事はなく、余震を感じたのも一回だけでした。救援物資も足りている様子で様々なものが山積みになっていました。しかし、ポリデントは沢山あっても、タフグリップはないというような細かいニーズには答えられていないものもありました。支援チームもAMDA、大阪府、青森そして長野と入っており、それぞれの日程で交代して現地に滞在していました。
救援内容は、大槌高校の診療所での診察、薬の投与と避難所の巡回を中心に行いました。薬剤師の小田中は多量の薬の整理もあり、昼も食べれないくらい忙しく、リハビリの安藤も個人依頼が多く、朝から避難所で一人一人へ対応していました。その一方、医師や看護師は余る状態の日もあり、看護師の塩入は本来の仕事より重い米袋を移動する手伝いに汗を流していました。しかし、これからの課題である、心のケアやリハビリは4日間の短い滞在でどうこうできる問題ではなく、末永い支援を必要とするものと考えます。
大槌高校は4月20日より始まるため、しばらくは被災者と高校生が共存する状態が続く訳で、校長先生などの学校関係者の苦労が続くものと思われます。
県立大槌病院は25日より元県立病院のスタッフで活動を再開し、5月末の19床の診療所のオープンを目指す予定です。それまでは小県医師会と当院で支援チームを送る必要があると思われます。
今後は行政が主導で、各避難所間の連絡や調整、仮設住宅などの充実、 リハビリなどを含めたデイサービスの提供が行われていくものと思われますが、行政で目の届かない、弱者にこそ心のケアやリハビリなどの個人対応が必要です。そのためには災害コーデイネーターが重要であり、今後もAMDAの高岡先生、県立大槌病院の黒田先生らの活躍に期待したいと思います。
また、最後にこの支援に行かせて頂いた、病院長、スタッフ、そしてご迷惑をかけた患者さんにお詫びと感謝を申し上げます。この度の東北地方太平洋沖地震および長野県北部地震で被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。また犠牲になられた皆様に、心より哀悼の意を表します。
松澤
